海と富士山が、同じ画角に収まる場所がある。
それだけで、行く理由としては十分だった。

沼津の岬に立つ諸口神社は、赤い鳥居の向こうに海が広がり、
天気が良ければ富士山が静かに構えているという。

賑やかな観光地ではない。
だからこそ、写真を撮る時間が落ち着いて持てそうだ。

シャッターを切る前に、まず一度、深呼吸をしてみたい。

旅の目的は、必ずしも遠くへ行くことではない。
日常から少しだけ角度を変えた景色を見ること。

次の休みに、この“画”を探しに行こうと思う。
言葉よりも先に、写真が語ってくれる気がしている。