バラモスを倒し、物語が終わったと思った瞬間、
プレイヤーは突然、地下世界アレフガルドへ導かれます。

そこは太陽のない世界でした。

空は常に暗く、夜が明けることはない。
地上の世界とは明らかに違う空気が流れている。

そして流れるフィールド音楽もまた、
それまでの冒険の曲とはまったく異なります。

テンポは遅く、音は低く、旋律は重い。

そこには旅の高揚ではなく、
沈んだ世界を歩く感覚があります。

アレフガルドのBGMが凄いのは、
「絶望」ではなく
「希望が遠い場所」を音で表現している点です。

光は消えていない。
しかし届かない。

その距離感こそが、この世界の本質でした。

そしてその世界の中心にいるのがゾーマです。

玉座に座る姿。
氷のような威厳。
言葉少ない存在感。

ゾーマは単なる魔王ではありません。

太陽を奪い、世界から光を遠ざけた
“闇そのものの象徴”です。

だからアレフガルドの音楽とゾーマは、
同じ物語を語っています。

希望が遠ざかった世界と、
それを支配する存在。

プレイヤーが感じる「ここは別世界だ」という感覚は、
音楽と大魔王の存在が一致しているから生まれるのです。

アレフガルドに足を踏み入れた瞬間、
誰もが直感します。

ここが本当の最終世界なのだと。